9月初旬に一時的な高値を付けた仮想通貨が一斉に下落を示しました。この真相は中国政府の規制が大きく関与しており、今回の規制は段違いに厳しいとされています。中国の動きに関連する仮想通貨の流れを追ってみましょう。

一斉に起こった仮想通貨下落とは

今回50万円まで価値を伸ばしていたビットコインが9月8日に5万円以上の下落を引き起こしたのを皮切りに、アルトコインも引き続いて一斉下落を示しました。

この極端な下落は短期的な巨額投資家にパニックを引き起こし、損切りのために売ってしまう人が増える作用も併発して強烈な下げに転じたと考えられます。

ではなぜ下落が一斉に起こったのか?この最も大きな理由がビットコイン大国である中国で政府が示した大規模な規制となっているのです。

中国がビットコイン取引所停止を発表

去る9月8日に、「中国政府が仮想通貨の新規発行(ICO)による資金調達を禁止し、全取引所の操業を停止する」と発表がおこなわれたことが中国メディア「財新」によって報道されました。

簡潔にまとめると以下の通りです。

  • 中国内の仮想通貨の取引所を閉鎖する
  • 仮想通貨の人民元への通貨交換を停止する
  • ICOに関する銀行業務や支払いを禁止する

なぜこのようなことになったのかは、「人民元よりも仮想通貨のほうが信用できる」という中国国内の事情です。

人民元は固定レートとなっており、円やドルのような為替相場はありません。そのために人民元の価値は低いままであることが要因とされています。

となると、価値が上昇して手数料も低い仮想通貨が国内で流通しやすくなり、人民元そのものが中国国内でも急下落してしまいます。

現にその状況が今起こっており国としても死活問題なのです。

ICOに関しても、本来銀行が人民元を貸し出して利息を取り人民元の流通を目指したいところが、仮想通貨に食われてしまう状況です。

仮想通貨は人民元からすればいわば外貨なわけですが、その外貨が中国国内を飲み込んでいるとなれば国も指を咥えて座視できないということでしょう。

日本は国定通貨(円)がとてつもなく安定し、流通量もしっかりしているから想像がつきにくいですが、他国ではこれが実情なのです。

今回の下落をチャート分析

9月8日におこなわれたこの発表は命令が施された事実を伝えるものでした。

相場の概念からすれば「これは大幅な下落が予想されるので売りだ」となり、情報パニックに陥ってしまう部分があります。

ですが、いかに中国が仮想通貨大国といえど、これで仮想通貨全般が崩壊したことになるのでしょうか?

再度チャートを分析してみます。

他とも曲線が近いのでビットコインのみで見てみましょう。

まず9月8日の下落以降すぐの値動きをよく見てください。下落・上昇を繰り返していることがわかるでしょうか。

通常であれば国の政府が大々的な停止を言い渡せば下降は果てしないはずです。ところが下落後すぐに値上がりを見せて次の下落(10日)まで大きくは横ばいです。

これが仮想通貨の需要です。

つまり、下がったタイミングで買う人がかなり多いということです。

しかし大幅下落直後なのでまだ大きく伸びなかったこともあり、増減はちらほらあるものの横ばいとなったと考えられます。

下落直後に購入した投資家だと仮定すると、10日に微細な下落が発生して購入時を下回り出したため、早めに損切りしようと売りに転じたのでしょう。

この流れが9月最安値を呼んでしまいましたが、ここで買いを待っていた人が集中しだして徐々に価格上昇をはじめたわけですね。

13日の下落は取引所閉鎖が原因

そもそも8日の政府発表はまだ命令のみと話しました。もちろんICOを準備していた企業体等は国に交渉するでしょうから、まだはっきりしない単なるヤバいよ情報に過ぎなかったのです。

しかし、9月13日に中国政府は仮想通貨取引所を閉鎖したという情報がライトコイン開発者のチャーリー・リー氏から流れて再度下落しました。

政府が発表を実行に移したわけですが、8日のようにドカンと一気に下がっているわけではなく徐々に下降線を描いている状況です。

中国発信トラブルが2度重なって段階的な下落を招いている現状というわけですね。

仮想通貨下落はまだ続くのか

この事実を見ると「おいおい!まだまだ下がるじゃないか!」と思ってしまいますが、実際どうなっていくのでしょう?

別のチャートで確認してみましょう。

赤い線を引いたのが8月末に起きた下落の最安値を示すラインです。トレンドでは一般的に、前回の最安値を下回ると長期の下げに入ると言われます。

まだこの部分までは落ちていませんね。トレード的にも買いが入っているのでしっかり粘っている状況です。

ではもう少し拡大してみます。

注目してほしいのは8月末の値動きと今回の値動きが極似している点です。

今回は「中国政府の厳しい規制で中国の取引所やICOが吹っ飛ぶ」ことが原因とされています。そしてその影響が甚大だと…

でもそれほど強烈な、言わば仮想通貨の将来性が損なわれるほどの事象であれば、もっと急激な下降を描くのではないでしょうか。

チャートをご覧いただけると8月の下落後には買いが殺到して、その後最高値を迎えています。

確かにまだ下がる可能性はありますが、8月の値動きを参考にすれば、長期的には盛り返すという見方が的確ではないでしょうか。

ひとまず現状を静観して様子を見ましょう

正直仮想通貨は現状で「下げ」の気配が強くなっています。

緩やかとはいえ、かなりの下げ幅を記録していますので不安感は強くなってしまいますが、全般需要を鑑みれば先々は再び安定して上昇の機運があると捉えています。

こう思うのはもうひとつ理由があるのです。

中国のICO規制は一時的で再開する見通しがあるという情報があるのです。

China ICO ban is temporary, will introduce licensing soon hints Chinese Official

中国人民銀行がICO禁止を9月4日に発表しましたが、一時的で再開するライセンス規制を確立した後にICOを再開する予定を明らかにしたという報道がありました。

これはICO決定プロセスに関与している政府関係の意見を代表するものではないようですが、再開する見通しは充分あるようです。

いわば中国内の法整備が未発達で、自国通貨を保護する準備をする前に急速な勢いで仮想通貨が流通してしまったということでしょう。

中国としても仮想通貨によって国内が潤うポイントがないわけではないため、うまく共存したいという意図の表れだと思います。

これは中国政府が仮想通貨の価値を認めているともいえます。

以上のことから管理人は仮想通貨はまだまだ高騰する可能性が高いと感じていますので、このまま保持が得策と保持を決め込みます!

こういう派手な値動きを分析する「値動きダイアリー」をまた適時記していきますね。

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